世界バレエフェスに行ってきた。

http://www.nbs.or.jp/stages/0908_wbf/
3年に一度,世界で活躍するバレエダンサーたちが(なぜか)東京に集結するという夢のような舞台。
いままでも何度かいきたいと思っていたのですが,なんせS席2万円以上という超高額チケット。
社会人のおねえさまがたの感想を指をくわえて聴いていた貧乏学生momoもようやく社会人3年目。
「社会人ってすばらしい!!」という思いをかみしめながら,東京文化会館に行ってきました☆


以下,おたくっぽい内容なのでおりたたみます。

  • Aプロ(8月2日)

コチェトコワとシムキンのかわいらしい「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」に始まり,
オーストラリアバレエの一風変わった「くるみ割り」におどろきつつ,
初めて見たヌニェスのステキさにほれぼれしながら
(テクニックも音感も私好みな感じだったのです),
タマラのかっこいいコンテンポラリーに見とれつつ,
やっぱり第1部の私的1番は,コジョカルの愛らしいスワニルダでしたvvvv
踊りももちろんステキだったのですが,
出入りやレベランスまで,始終スワニルダになりきっているところにとても感動しました。
コジョカルだいすき!!


第2部では,アイシュヴァルトの「ライモンダ」と,
レイエス&カレーニョの「ディアナとアクティオン」がよかったかなー。
ルテステュのデザインした衣装というのもとてもモダンですてきでした。
色白い人にはやはり濃紺の衣装がよく似合います。


盛りだくさんの第3部では,コピエテルス&ロマン,ヴィシニョーワ&マラーホフの2組のコンテがありましたが,
どちらもダンサーが超うまくて,コンテ得意ではない私でも非常に魅せられました。
コピエテルスは金髪ショートにシャツという超かっこいい衣装でした。
手足がすっと長いからこそ似合う衣装ともいえます…。
あとはやっぱりロシア・バレエ!
ザハロワの黒鳥は超オーソドックスで,でもこれぞ!という目力と品のよい魅惑っぷりで魅せてくれました。
若干テクニック的に???なところもあったのですが
(まあこのメンバーだからこそいえることであって,十分なテクニックなのですが…),
それを埋めてあまりある表現力のすばらしさがありました。
あとはこの日最高の私的盛り上がりはラストのオシポワ&サラファーノフの「ドンキ」!
サラファーノフは若干おとなしめな印象を受けましたが,
オシポワががんがん跳んで回って魅せてくれました!
女性でこんなに跳べる人はそうそういないのでは…。
コーダのグラン・フェッテでも前半は全部ダブルで最後は4回転?でしめるという超人技をやってのけました。
Aプロはその大盛り上がりの中終了〜。

  • Bプロ(8月9日)

富士登山の次の日の参戦でしたが,睡眠を十分とったのでけっこう余裕でした☆
この日もチャイコのパ・ド・ドゥからスタート。
今回はヌニェス組が踊ってくれましたがやはりすばらしかったー。
ヌニェス,かなり大好きになりましたvv
セミオノワ&フォーゲルの「アレクサンダー大王」はコンテでしたが,かなり魅入りました。
2人はAプロでは「マノン」の寝室のパ・ド・ドゥを披露してくれましたが,
個人的にはこちらのコンテのほうがステキだったと思います。
そしてこの日一番の盛り上がりは,コチェトコワ&シムキンの「パリの炎」!
2人とも小柄でかわいらしい見た目なのに超絶技巧を次々と繰り出します。
シムキンのすばらしくよいバランスとジャンプ力には目が回りそうでした…。
今回のバレエフェスの特別プロの1つはこの2人の「ドンキ」だったんですよねー。
きっとすばらしかったんだろうなあ…。
(しかしとてもそれを見に行く金銭的余裕はない)


第2部はコンテが多くて若干眠気が…。
しかしオーストラリアバレエの「白鳥」はとてもおもしろかったです!
ガラでみるだけじゃもったいない〜!
でもガラなのにとてもドラマチックでした!
いつか全幕でみてみたい。


第3幕はやはりもりだくさん。
トップバッターはオシポワ&サラファーノフの「海賊」。
Aプロの「ドンキ」でかなり盛り上がったのですが,
なんだか「海賊」のほうがよいような…。
サラファーノフも生き生きしていた気がするし,
オシポワもテクニックがんがん!ではなく女性らしい優雅さがにじみ出ていました。
そしてもうただただ圧倒されたのが,タマラの「エスメラルダ」。
この人はもう涼しい顔して恐ろしいことをやっちゃうのでもうどきどきしっぱなしです。。
アダージオで恐ろしく長いバランスを見せたかと思えば,
ソロの単独ピルエットで4・5回転さらっと回り,
当然見せ場のタンバリンは軽くやってのけ,
コーダのグラン・フェッテでは…え,4回転っすか???
そのあとダブルも含めて4方向に回っちゃうんすか????
おそろしやおそろしや……。
そのあとのアイシュヴァルトのオネーギンはとてもとてもドラマチックでステキでした!
タマラの超絶技巧でおなかいっぱいだったのでちょうどよく別腹に入りました。
そしてラストはザハロワの「ドンキ」!
Aプロのときに若干回転系が不安定のように見えたのでしたが,
ドンキではきっちり決めてくれました。
相手役のウヴァーロフともども,やはりとても品があってでも粋で,
とても好きな感じの踊りでございました。満足満足。


ということで,初めてのバレエフェスは想像以上に楽しむことができました!
こんなにすごい舞台が東京で見れるというのはとてもうれしいことです。
初めてのバレエにはおすすめしませんが(上演時間長いしガラなので),
バレエざっと知ってるという方はぜひ行ってみてほしいと思います☆