嫌われ松子の一生。

『嫌われ松子の一生』オフィシャル・ブック

『嫌われ松子の一生』オフィシャル・ブック

みてきました。以下ネタばればれ。


ひさしぶりに映画でぼろぼろぼろぼろ泣いてしまった。
それは松子がかわいそうとかじゃなくて、松子があまりにも一生懸命に人を愛して、
自分の人生を生きていたから。
人が愛されたいと思うのは当然のことで、そのためにいろんなことをするんだけど、
松子は「精一杯愛する」ことでしか愛を求めない。
フィードバックをいつでもすごく強く求めていたけど、
でもフィードバックがないからといって人を愛することをやめない。
裏切られても裏切られても最後まで精一杯生きていた。
その姿が壮絶で、見終わったあとは鈍器で思いっきり殴られたような(ほんとに殴られたら死ぬ)
衝撃でした。ずごーんと。
あとは映画としてもほんとによかった。やっぱり天才なんですね監督。
いろんな人から見た松子、あるいは松子の独白が重なり合ったりつながったりしながら
だんだん見えていく松子の一生。
ひっぱってひっぱってあのあっけない感じの無邪気で残酷な最後。
構成うまいよなー。
映像もすごかった!ハピーウェーンズデー!!
あのこてこての映像があっての映画全体の重量感。楽しい。
出演者もほんとにほんとに隅っこの隅みたいな役までこだわっててすごくぴったりで、
その意気込みに感動しました(最初のカエラちゃんはよくわかりません。監督の趣味??)。
瑛太とくどかん(最後の微笑が!!)とゴリと伊勢谷さん、よかったなあ。
柄本お父さんの日記に泣きました。やばいよー。
そして土屋アンナはやっぱりかわいい。
劇団ひとりは気持ち悪くて大好きなんですが最近純きらといいちょっと調子付いてる気がします。
あと谷原さんだ!ちょうやばい。暗闇できらりと光る歯。大好き。ほんと好き。
そしてなにより中谷美紀
どの表情もとてもステキでした。女優。すごい。この人じゃないと、と思ってしまった。
とにかくすごい映画でした。でーぶいでーもさんとらもほしい。愛はバボー!


どうにも自分ひとりで処理できない感情を吐露していったらこんなに長くなってしまった。
こんな長文を読んでくれた方がもしいたらありがとうございました。