カルティエ財団現代美術コレクション展。

例の石原都知事の騒ぎがあったやつです(→id:momo8823:20060503#p2)。
内容はもりだくさんで、現代美術の展覧会としてはとてもおもしろかった!と思いました。
でも一つ一つの作品のインパクトはそれほどでもなく…という印象。
デニス・オッペンハイムの白と黒の人形が喋繰ってる作品と、ボディス・イセク・キングレスの小さくてきらきらした都市の作品、アラン・セシャスの骸骨と頭の大きい人、サラ・ジーの作品、がおもしろかったかなあ。カテドラルもよかった。しょっぱなのビーズはただただ圧巻。松井えり菜の作品もよかった。あんな若いのにすごいねー。21歳くらい?
作者についての解説のパウチが用意してあったのはよいアイディアかと。
美大の学生さんっぽい人たちが必死にメモ取ってましたね。
現代アートって、芸術(と一般にされているもの)とそうでないものの境界ぎりぎりのものを「作品」としてみることによって、「芸術」や「日常」を改めて問い直す作業だと思うんですよね。
だからただ「芸術」としてありがたがってしまうのではなく、観客自身も作品に触れることによって思索を深めなきゃいけないもんなんだろうなと。
そんなことをもそもそ考えつつ、帰ってきました。
常設展示もおもしろかったです。MOTは常設展でも企画展示をやったりしているので、足を運ぶ機会があったら常設展ものぞいて損ではないかと。
〜7月2日@東京都現代美術館