藤田嗣治展。

http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html
エコール・ド・パリの巨匠藤田嗣治の生誕120周年を記念した、初の大回顧展でございます。
私はあまり藤田の作品を見てこなくて、なので今日行ってみて思っていたよりもずっと人が多くて驚きました。
黒田清輝のもとで洋画を学んでからすぐにパリへ。
洋画に日本独特の墨の黒と地の白を取り入れた藤田は一躍パリの人気作家へ。
その後中南米を旅して人間の持つ力強さと明るさに触れ、日本へ。
時代の要請により戦地に赴き戦争画を描くが、それがあだとなり終戦後に出国。
パリで帰化し、子どもの絵や宗教画を描きながら生涯を終える。
という怒涛の人生。あ、結婚4、5回してるみたいですよ。
とにかくディティールの描き込みがすごいということと質感の表しかたがすごくうまいということ。そして洋画の中で黒と白をとても上手に使っていること。が印象的でした。
私が好きなのは晩年の絵。子どもの絵がすごくかわいらしいし(目つき悪いところが奈良さんの描く子どもを思い出させる)宗教画も初期にかかれたものと比べてぐっと落ち着いてかつ熟成されてる。線の繊細さを残したまま、色はすごく鮮やかで自由になったように思う。
どうでもいいけどこの人FujitaじゃなくてFoujitaってサインするんだよね。
〜5月21日@東京国立近代美術館