東京-ベルリン展&ドイツデザイン展。

昨日六本木ヒルズ行ったついでに。
ドイツデザイン展を先に観にいったけど、展示の仕方がおもしろかった。
丸い白いプラスチックの板が床の上に置かれていて、その上に展示品が置かれている。
壁面にキャプションが書かれている。
すごく展示デザインとしては斬新。でも観にくい。カレンダーもすごくすてきなデザインのものがいっぱいあったのに、あんな端っこに展示してあったのが残念。もっと主張していこうよ!
最後の部屋はベンツがずらっと並んでいて、「え??何、ショールーム??」て感じでした。
でも普段ベンツなんて間近で観れないのでここぞとばかりにみつめてきました。
東京-ベルリン展は思ったよりボリュームがあって、その後にセミナーがあった私はあまり時間をかけて観れなかったです。
展示の並べ方はすごくごちゃごちゃで、日独入り混じりな感じででもそれが日本とドイツの近接点と相違点を明確にしていたようでおもしろかったです。
私的見所は開国初期のジャポニスム的交流と、戦前後の写真、今和次郎考現学、でした。まさかこんなところで今和次郎に出会うとはー。びっくりだわー。日常のおもしろさを引き出してくれる考現学の試みはすごく好きです。
写真作品はすごく刺激的でした。おもしろいのがいっぱい。モガはすごくかわいい。あとFRONTとNIPPONが私は大好きなので(写真美術として。もちろん。)ここでも登場していてうれしかったです。
あ、あとブルーノ・タウトのスケッチや家具もよかった。桂離宮のスケッチは何でこんなに簡素に書かれているのに美しいのかなって不思議でしょうがなかった。


てな感じで全体的におもしろい展覧会だったのですが、どうしても森美術館が好きになれない。
展望台とセット券になってるからか、団体がどやーって来るし(前に酒気を帯びた人もいた)、あとなんだかじっくり観る人が少なくて落ち着かない。
このやりきれなさはたぶん「これを見るために六本木まで来たんだぜ」って人が少ないことがさびしいのだと思う。
〜3月12日(ドイツデザイン)、〜5月7日(東京ベルリン)@森美術館