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http://tdgl.c.u-tokyo.ac.jp/~bihaku/index.html
駒場に行ったついでに見てきました。


副題は「デッサウのバウハウスとハレのブルグ・ギービヒェンシュタイン」。
バウハウス1920年代から30年代にかけて、デザイン・アート・建築において分野横断的に活動した造形大学。グロピウスやファン・デル・ローエ、パウル・クレーカンディンスキーといった20世紀初頭を代表する芸術家たちが教鞭を取り、芸術と技術の融合を実験的に試みる活動をしていました。
私がバウハウスをちゃんと認識したのは、去年「20世紀文化論」という授業を取ってから。産業技術を取り入れながら手仕事のよさもきちんとあって、シンプルかつ斬新な線を描くバウハウスのデザインはほんとに素敵。
ナチスの弾圧によって自己解体しましたが、現在もきちんと活動を続けていたのですね。南米のスラム街のモデル政策の展示が印象的でした。デザイン自体も素敵だったけど、何よりもそういうところをきちんとデザインするってすごいなと。
ハレのブルグ・ギービヒェンシュタインはバウハウスと同時期に作られた工芸学校で、同じくナチスの弾圧を受けて活動を一時縮小するものの、現在も芸術と造形の共存と分野にとらわれない活動を続けているのです。
この学校については今回はじめて知りましたが、本の装丁とかテキスタイルの作品がとても素敵でした。
20世紀デザインの最先端を行っていた二つのデザイン学校の成り立ちと現在の様子を知ることができるよい展示だったと思います。
入場無料だし、まだ会期あるし、もう一度行けたらいいなあ。
〜12月9日@東京大学美術博物館(駒場キャンパス)