東大で絶賛(自称)開催中。

思いがけず通りすがりに入った二つ。
史料編纂所の国宝・重文名品展
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
今日と明日のみの開催ですが、入場無料だしきちんとした図録をもらえたりするので少しお徳気分です。想いの外混んでました。
私は古文書は読めないのですが、1階ロビーでやっていた資料の保存方法についての展示なんかはとても楽しめました。あと花押がおもしろいです。昔の人のサイン。日本史大好き☆な人はもちろん、足利尊氏とか義満とか中学歴史で出てくるような有名人のものもいっぱいあったので、興味のある人なら楽しめると思います。
11月18・19日@東京大学史料編纂所本郷キャンパス


●東大黎明期の学生たち展
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/tenjikai/tenjikai2005/index.html
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/sogoto/(総合図書館)
本借りようと思って図書館行ったら友達が監視員バイトをやっていて誘われました。
これが存外におもしろかったのですよ!
英語のグラマーの教科書が問答形式だったり、リーダーの教科書が宗教色が強くて別のに変えられてしまっていたり、夏目漱石南方熊楠正岡子規が同じ成績表に載っていたり。
中でもおもしろかったのは、進化論の受容とそれによる人権論の変容の過程。
進化論と人権論なんて一見関係なさそうなのに、「適者生存の自然淘汰」という進化論的思想が人権論の思想に大きく影響していったそうな。スペンサーの社会進化論とか。なつかしいなあ。べんきょうしたなあ。
展示方法はぶっちゃけ杜撰です。ハリパネの切口が異常なほど汚かったり、キャプションが紙ぺらだったり、貴重な資料をクリップで留めていたり(あわわ)。でも展示内容はなかなかよいです。近代日本の黎明期に何が起こっていたのか、それを考える一つの視点が示されているように思います。なかなかおもしろいですよ。
〜11月30日@東京大学総合図書館(本郷キャンパス