落下の王国。

http://www.rakka-movie.com/
原題は「The Fall」なのですね。
ひさしぶりに渋谷で映画を見てきました。
世界遺産の街に行く前に、
世界遺産がたっぷり出てくるこの映画を見ておこうかということで。
前評判どおり、というかそれ以上に、
ほんとに映像がうつくしかった。
後半、仲間が次々と命を落とすシーンは大変痛々しく苦しいのですが、
そこ以外はほんとうにほれぼれするような映像美。
映像美がすごい映画って概してストーリーが浅めの傾向があるような気がするのですが、
この映画は「傷心の青年を無垢な少女が癒す」だけにとどまらず、
少女もまたいろいろなものを自分の目と耳で見聞きし、感じ、
青年と物語を作り上げる中で自分のトラウマを昇華していったのがよかった。
2人は怪我をして入院しているのですが、
同時に精神的なダメージも負っているのですね。
2人を救ったのは「語る」という行為によってだった。
ということがすんなり入ってきて、よかったです。
そして子役のカティンカちゃんはとてもキュートだったし、
黒山賊リー・ペイスは超かっこよかった(そこか)。