江戸時代なしゅうまつ。

今週は江戸っぽい展覧会を3本立てでお送りされました。


まずは六本木にリニューアルオープンしたばっかりのサントリー美術館
BIOMBO展です。
BIOMBOとはポルトガル語で屏風のこと。
安土桃山〜江戸時代の屏風を中心に、
外国への贈答品として送られた屏風や、ヨーロッパの影響を受けた屏風など、
様々な屏風を観ることができました。
「四季花鳥図屏風」や「豊国祭礼図屏風」がみれたのはやっぱり感動。
なぜか「石山寺縁起絵巻」も観れてしまったし。
いつも教材にのせているようなものを実物で鑑賞できるのって感慨深いです。。
おもしろかったのは「白絵屏風」。
お産のときって、部屋に白い布をかけたり、関係者が白い服を着たりしたんですよね。
そのときに部屋に使われる屏風が「白絵屏風」。
その名の通り、全部白い絵の具で描かれています。
はじめてみたけどおもしろいなあ。
あと今はばらばらに所蔵されている屏風を一双で並べた展示。
今回サントリー美術館は初めてでしたが、
東京ミッドタウンの中にあるだけあって、とってもおしゃれな美術館でした。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol03biombo/index.html
〜10月21日@サントリー美術館


次は出光美術館の仙○(←崖のつくりの部分の字)展。
いやー、もうほんとに笑いました。
観ている人たちがにこにこしてる美術展ってなかなかないです。
どうみてもニャロメな虎とか、ただのまるっこいいいおじさんのような恵比寿さまとか。
でも駄洒落かと思ったら実は禅の教えが背後にあったり…ということで
れっきとした禅画です。
水墨画のしっかりした技術を持ちながら、人を楽しませるような絵を描こうとして
一躍大人気になってしまった仙○さん。
絵の以来が殺到しすぎて厭になり、「絶筆」の碑まで建てたそうです。
でもそのあともまた描いていたようです。
観るとほっこりする展覧会ですよー。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
〜10月28日@出光美術館


そして今日は佐野美術館の琳派展。
京都の細見美術館のコレクション展だそうで。
宗達光琳というよりは酒井抱一や鈴木其一の江戸琳派が多かったです。
抱一好きの私としてはとても楽しい展覧会でした。
抱一の作品といえば植物のものばっかりだと思っていたので、人物画もあってなかなか新鮮でした。
(でもやっぱり植物のほうがセンスが光ってると思う)
知らない作家の作品もたくさん観れましたし、解説もしっかりしていてとてもよかったです。
東京の展覧会ばかりじゃなくてもっとしっかり居住地のほうでも鑑賞しないとだなー。
そしてこの佐野美術館、地方な小さな美術館だと思ってたら(失礼)、
長船長光も海北友松もあるんですよ!!すごい!
次回特別展は刀剣なのでおそらく長光が観れるはず!行かなきゃ!
http://www.sanobi.or.jp/tenrankai/tenrankai.html
〜11月5日@佐野美術館