広島 記憶のポリティクス。

広島 記憶のポリティクス

広島 記憶のポリティクス

読了。図書館の返却期限がとっくに過ぎていたので十分メモ取れなかったのが残念。
今度もう一度借りなくちゃ。
すごくおもしろい本で、でも難しい本で、まだ読み解けてない部分がいっぱいあるのですが。
広島の記憶を語ることの孤独さを感じました。
広島のあの時あの場所の経験によって、それを知らない私たちから断絶され、
その経験を記憶として語り継ぐという行為によって、亡くなった近しい人たちとも断絶され。
どこにもシンパシーを持ってわかりあえる人はいなくて。
ただカテゴライズされていく断絶と孤独。
自分を痛めつけるだけの記憶と語り。
でもその記憶や経験をヒロシマのもの、固有のものとせず、もっとひらいていくことでヒロシマが現在陥っている膠着状態を打破していく可能性があるということ。
広島をヒロシマとして閉じてしまうことのこわさ、その裏に潜む政治性を感じました。
ああうまくまとまらん。もう何回か読まなくてはー。