フルバ⑲。

フルーツバスケット (19) (花とゆめCOMICS (2884))

フルーツバスケット (19) (花とゆめCOMICS (2884))

うーん。読みました。読みましたよ。(以下ネタバレアリ。)


きょんちゃんの「そんなんただの買出しじゃん」に悶えましたが、
なかなかきつい巻でした。個人的感想として。
18巻読んだときには高屋奈月は「絆」をテーマに描くんだと思ってたけど違う気がしてきた。
もちろんそれも大いに関わってくるんだけど。
19巻を読んで感じたのは、愛されたくて一生懸命がんばってる子どもたちの姿。
透もきょんちゃんもゆんも。
といいつつおじいさんのとこが一番「あがーっ」て来たんですが。
おじいさん!!
子どもは大人の言うことをちゃあんとわかっているのにね。
このひとことの重さといったら。すごいっす。そうだよねと頷くしかない。首をたれるしか。
真鍋エピソードはむかつく人が多かったろうと思いますが、でも透だけがかわいそうな子にならないように小牧ちゃんと真鍋は必要だったのよねきっと。物事には両面があるんだということ。私真鍋はわりと好きなんです。
しかしフルバは伏線あっちこっちに張りすぎて回収するのがすっごい大変な作業になってるよね。。
伏線がいっぱいあってもそれが一本に収束していくミステリとか、ぐいぐい読まされてうまいなあと思う。
フルバはサブストーリー的な伏線が多すぎて、それを回収していると本論がまったく進まない。
いや、徐行くらいでは動いてるんだけどね。
でもキャラがあれだけいて、なおかつそれぞれがそれぞれの過去を抱えていろんなことを考えながら生きているということを描けるというのは相当なこと。そこがフルバのよさでもある。
そしてもみっちは相変わらずひとりとびぬけて大人。今回見た目がぐんと成長したけど、でもこの子は中身がすごく大人だから。いい子だから。
まああせらず最後まで見守っていくこととしますか。