薬指の標本。

http://www.kusuriyubi-movie.com/
先日悠ちゃんと渋谷にみにいってきました。映画館の周りはホテルばっかりで少々吃驚しました。
午前中の回だったからか映画館には10人程度のお客さん。ゆったり静かにみれました。
映画は原作に忠実…というかおそらく読者のイメージする物語世界をほぼ忠実に映像化していて、
まさに私が思っていた通りの標本室だったし、思っていた通りの靴でした。
女優さんは見惚れるほどの美しさで、弟子丸氏は絡みつくような視線と静かな存在感を放っていました。
なにより、小川洋子作品の、物語が物語として座っていない不安定さを表現するにはフランス映画が一番だなと。
浴室のシーンのみ私好みではなかったのでそこが残念でしたが、でもあの標本室が映像でみれただけでも価値があると思える映画。