ネクロポリス。

ネクロポリス 上

ネクロポリス 上

ネクロポリス 下

ネクロポリス 下

読みましたよー。上下巻!すごくおもしろかった。
舞台はイギリスと日本の文化が混ざり合った不思議な世界。(でも日本もイギリスも別に存在する)
その世界の聖地アナザー・ヒルで行われるヒガンという不思議な行事、そこで起こる事件。
ヒガンは迷信的な旧習旧俗なのか、信じるのか信じないのか、誰にとっての何のための聖地か、
単なるミステリーではなくそういうことも考えさせられる本。
何より「民俗学よりの文化人類学」を学ぶ大学院生、というなんだか自分に近いような経歴の主人公に
親近感を憶えました。日本の民俗に似た風習がアレンジされて出てくるのもおもしろかった。
独特な世界の構築具合と謎解きの割合、キャラクターなどなど、私好みの作品でしたな。