アクロバティック白鳥の湖。

http://www.echai.net/swan/index.html

グロッキーな気分の中、渋谷文化村で観てまいりました!
いやー、すごかった。ほんとにすごかった。


広東雑技団の公演なので正確にはクラシックバレエではないのですが、
それでも主役の二人はプロのバレエダンサーと比べてもすごい力の持ち主。
すごくきれいでした。そんでもって技はウルトラC。
全体的には基本白鳥の湖全幕なんですが、ストーリーをちょっと変形して雑技の良さを活かせるように
うまく構成してありました。
東方に住む美しい娘が大鷲に捕われて白鳥にされてしまうのですが、その経緯を西洋のとある国の
王子が夢にみてその娘にひとめぼれし、娘を探すたびに出る…という話。
大鷲=ロットバルト、ということですね。黒鳥もちゃんと出てきます。この人もすごかった。
4羽の白鳥が踊る曲を蛙4匹が踊る曲にしたり…と、この曲をこういう風に使うのか!という発見が
あったりしました。
そんでもって繰り出されるすごい技の数々。会場も盛り上がる盛り上がる。
なによりも、雑技を音楽にあわせてやる、というのがすごいなあと。
曲の盛り上がりのところで大技が決まると感激もひとしおですよ。
この公演のテーマは、西洋でつくられたものを東洋的に解釈し直す試み、とされているようです。
西洋/東洋というカテゴリの立て方についてはひとまず置いておくとして、
模倣を脱却して新しいものを創造する試み、としては大成功だったんじゃないでしょうか。
とりあえずもう1回みたい!と思わせるくらい楽ませてくれた作品でした。満足!